チェアスキー補助者の養成講習会


足に障害がある人などが利用するチェアスキーを後ろから補助する方法を学ぶ講習会が岐阜県高山市のスキー場で開かれました。

チェアスキーは、スキー板の上にいすが取り付けられていて、足に障害がある人などが座って滑ることができますが、慣れないうちは転倒しやすく、別の人に後ろから補助してもらう必要があります。

きょうはチェアスキーの補助者の講習会が高山市のスキー場で開かれ、障害がある人やその家族など、およそ20人が参加しました。

参加者たちは、リフトでゲレンデの上まで移動すると、まず、講師がチェアスキーの背もたれに取り付けられた補助バーを持って斜面をゆっくり滑り降りました。

続いて、参加者たちは、講師から「ターンする前には声をかけるなど、コミュニケーションを取ることが大切だ」などとアドバイスを受けながら、慎重に滑っていきました。

足に障害がある子どもと一緒に参加した高山市の40代の男性は「スピードが出るので、制御するのが大変でした。子どもとは今までそりしかできなかったが一緒にスキーを滑れたのでうれしいです」と話していました。

講習会を開いた高山市社会福祉協議会の新井健太郎さんは「障害があるからスキーができないと諦めず、地域の人と一緒に楽しめるようになれたらいいと思います」と話していました。