”頂き女子” 被害者を『彼氏』 好意を抱いているような発言

SNS上で「頂き女子」を自称していた25歳の被告が男性たちに恋愛感情を抱かせてあわせて1億5000万円余りをだまし取ったなどとして詐欺などの罪に問われている裁判で、検察は「被告は被害者の男性を『彼氏』と呼ぶなど好意を抱いているかのような発言を繰り返していた」などと説明しました。

SNS上で「頂き女子“りりちゃん”」を自称していた住居不定で無職の渡邊真衣被告(25)はマッチングアプリなどで知り合った男性3人に恋愛感情を抱かせた上、金銭的に困っているなどとうそを言ってあわせて1億5500万円余りをだまし取ったり、男性をだますための“恋愛マニュアル”を販売して詐欺を手助けしたなどとして詐欺などの罪に問われています。
16日に名古屋地方裁判所で開かれた裁判では、このうち男性2人から1億1700万円あまりをだまし取った事件について審理が行われ、渡邊被告は起訴された内容を認めました。
続いて検察は冒頭陳述で「被告は被害者の男性を『彼氏』と呼んで好意を抱いているかのような発言を繰り返す一方で、『また夜の仕事をしなければならない』などと不安を抱かせる言動をした。男性が『お金を用意する』と切り出すまで、男性からのほかの提案をはぐらかし続けた」などと説明しました。
次回の裁判は来月15日に開かれ、審理が終結する見通しです。