中部空港警察署庁舎に傾き 中部空港のターミナルに一時移転へ

愛知県警の中部空港警察署は、地盤が一部偏って沈下した影響で庁舎に傾きが確認されたとして、来年度内に中部空港のターミナルの空きスペースに一時移転することになりました。
愛知県警によりますと2005年に常滑市に建設された中部空港警察署は、駐車場が陥没したり配管が壊れたりする不具合が確認されたため調査したところ、地盤が一部偏って沈下した影響で警察署の庁舎に0.1度あまりの傾きが確認されたということです。
現状、業務に大きな支障は無いものの、地震などに備えて中部空港第2ターミナル2階の空きスペースに一時移転することになりました。
移転先の広さは1千平方メートル余りで、移転後もこれまでと同じように業務を続けますが、留置施設は設けないということです。
来年度内に移転する予定で、移転にかかる費用は調査費などを含め3億6000万円余りを見込んでいます。
愛知県警は「警察署の建設当時は埋め立て地の軟弱な地盤に対しても建物が倒壊しないような地盤対策を検討していました。今後、建て替えなども含めて検討を進めていきたい」としています。