愛知・瀬戸市 3小学校統合し近隣の中学校と小中一貫校開設へ

愛知県瀬戸市は再来年4月から少子化が進む地区にある3校の小学校を統合した上で、近隣の中学校と施設分離型の小中一貫校を開設することになりました。
カリキュラムでは、「独自教科」を設け探究的な学習の機会を提供したいとしています。
瀬戸市の南部にある菱野団地には3校の小学校がありますが、児童数の減少によって多くの学年で1クラスとなり、子どもたちが交流し、切磋琢磨する機会が少ないなどの課題が指摘されていました。
このため、瀬戸市は、再来年4月から3校を1校に統合した上で、近くの光陵中学校と施設分離型の小中一貫校を開設することを決めました。
この学校では、小学生が、理科や英語などの教科で中学校の教員による指導を受けられるようにするほか、小中学校の9年間を通してキャリア教育にも取り組むということです。
また、文部科学省から「教育課程特例校」の指定を受けられれば、「独自教科」を設け、多言語理解や特別支援学校との交流、それに市長へのまちづくりの提言などといった、地域に根ざした探究的な学習の機会を提供したいとしています。
瀬戸市教育委員会の加藤正彦教育長は「ここでしか学べない独自教科で将来の瀬戸市を担うような子どもたちを育てていきたい」と話していました。