新型コロナワクチン死亡損害賠償訴訟 愛知・愛西市は争う姿勢

令和4年、愛知県愛西市の集団接種会場で新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた女性が接種直後に死亡した問題で、女性の遺族が愛西市に損害賠償を求めた裁判が始まり、被告の愛西市は、訴えを退けるよう求めました。

令和4年11月、愛西市の集団接種会場で、飯岡綾乃さん(当時42)が新型コロナワクチンの接種を受けた直後に息苦しさを訴え、容体が急変して死亡しました。
夫の英治さんは、現場の医師が、綾乃さんがアナフィラキシーを起こした可能性を疑わず、アドレナリンを投与しなかったことなどが、綾乃さんの死亡につながったとして、愛西市に対し、4500万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしています。
9日は名古屋地方裁判所で、第1回の弁論が開かれ、愛西市は、訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。
英治さんは、裁判のあと、記者団に対し「以前、市長は『医師と看護師はちゃんとやっていた』と言っていたが、裁判の中でどちらの言い分が正しいのか分かればいいと思う」と話しました。
また、英治さんは「前もって、愛西市が裁判に来ないと聞いていたので、気分が悪い。相手にもそれなりの反論があるはずなので、はじめから法廷で反論してほしかった」と話しました。