一般参加の災害ボランティア活動 名古屋のNPO法人が開始

能登半島地震で被災した人を支援しようと、名古屋市のNPO法人が、週末を利用して一般の希望者が参加できるボランティア活動を今週末から始めることになりました。

名古屋市のNPO法人「被災者応援□愛知ボランティアセンター」では、能登半島地震の発生後、現地を複数回訪ねて支援のニーズを聞き取った上で、今週末から、石川県七尾市能登島の野崎町地区の要請を受けて、ボランティア活動を始めることになりました。
参加者は一般から募った上で金曜と土曜の夜にそれぞれ大型バス1台で名古屋を出発し、翌日、現地で活動したあと、その日のうちに名古屋に戻るスケジュールで、仕事などがある人でも週末を利用してボランティアに参加することができます。
今回は、被災した6棟の住宅で片づけなどの作業にあたる予定ですでに定員の90人に達していますが、次の週末にも同じ活動を行う予定で、ホームページ上で参加者を募っているということです。
このNPO法人では今後も現地のニーズを聞き取りながら活動を続ける予定で、理事長の久田光政さんは、「被災者の皆さんが元気になることだったら何でもするということを目標にしているので、今後も参加する人が増えることを期待しています」と話していました。
また、今回のボランティアでは中高生38人が参加することになっています。
このうち、東海高校2年生の小山直人さんは、「名古屋でも将来、南海トラフ巨大地震が起こると言われていて、心構えがないとショックを受けると思うので、現地の被害を目に焼き付けたいです。被災した方が少しでも復興の希望を見いだせるよう、1人でもいいので誰かの役に立ちたいと思っています」と話していました。
全国社会福祉協議会によりますと、今回の能登半島地震では、被災した地域ごとに災害ボランティアセンターが立ち上がっていて、石川県内での一般ボランティアの希望者については、県のホームページで事前登録を受け付けています。
一方、現地の交通への影響などを考慮し、一般のボランティア希望者が個別に被災地に入ることは控えるよう呼びかけられているということです。
今回の名古屋市のNPO法人の活動は、事前に支援のニーズを聞き取り地元の町内会からの要請を受けて行うもので、参加者は大型バスに乗り合って移動中に車中泊をすることや、トイレなどの備品をすべて持参することで、現地の受け入れの負担を最小限にするよう努めているということです。