名古屋 マンションで死体遺棄 被告の元従業員罪認める

名古屋市のマンションでクローゼットの中に住人の42歳の男性の遺体を遺棄したとして、男性が経営していた店の元従業員と、知人の元ホストが死体遺棄の罪に問われた事件の裁判が、8日名古屋地方裁判所で開かれ、元従業員は起訴された内容を認めました。

起訴状などによりますと、名古屋市北区の無職、内田明日香被告(30)と知人の元ホスト、小山直己被告(23)は、去年(R5)10月、名古屋市中区新栄のマンションの部屋で、この部屋に住む古物商の42歳の男性の遺体を、毛布で包み、クローゼットの中に隠したとして死体遺棄の罪に問われています。
8日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で、内田被告は「間違いありません」と述べて起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、被告と被害者の男性との関係について、「被告は以前から被害者の経営する店や部屋に出入りし、お金を借りることもあった」と説明しました。
その上で、「1人では遺体が重くて動かせなかったため、小山被告に手伝いを依頼して遺体を隠したあと、被害者の店に休業のはり紙をしたり、被害者の知人や親族に『被害者は入院している』などとうそを言って生きているかのように装っていた」と述べました。
この事件で共犯とされる小山被告は、6日に開かれた初公判で「一切関わっていない」と無罪を主張しています。