中1自殺訴訟は名古屋市が和解勧告応じず3月に判決

平成30年に自殺した当時中学1年生の女子生徒の両親が学校側がいじめに適切に対処しなかったなどとして名古屋市に賠償を求めている裁判で父親が7日会見を開き、再発防止のための取り組みなどを求めた裁判所の和解勧告に市側が応じなかったことを明らかにしました。
3月に判決が言い渡されます。

6年前、名古屋市で当時中学1年生の齋藤華子さんが自殺し、両親が学校側はいじめによる精神的苦痛に気づくことができたのに適切な対処を怠ったなどとして名古屋市に1500万円あまりの賠償を求める訴えを起こしています。
市の再調査委員会はいじめを認定して再発防止に向けた提言を公表していて裁判所は令和5年12月、この提言をいかす取り組みを継続的に行うとともに、両親に謝罪するなどとした和解案を示して和解を勧告していました。
この和解案について7日非公開の協議が行われ、協議のあと会見を開いた父親によりますと市側が和解勧告に応じず、3月に判決が言い渡されることになったということです。
父親の齋藤信太郎さんは「また同じことが起きてからでは遅いと思い和解案をのむことを決意したのに、市はたったこれだけのことがのめないという非常に残念な結果でした。娘の死を無駄にせず、遺族と行政側の双方が話し合いながら再発防止に取り組んでいくべきではないか」と訴えていました。