トヨタ自動車 営業利益が4兆円を超えて過去最高

トヨタ自動車の2023年4月から12月までのグループ全体の決算は、すべての地域で販売が好調だったことを受けて、営業利益が初めて4兆円を超えて過去最高となりました。
2023年度1年間の業績見通しも上方修正し、最終的な利益は初めて4兆円を超えるとしています。

トヨタ自動車は2023年4月から12月まで9か月間のグループ全体の決算を発表し、売り上げにあたる営業収益は前の年の同じ時期より23.9%増えて34兆227億円、本業のもうけを示す営業利益は2倍以上の4兆2402億円となり、初めて4兆円を超えました。
最終的な利益も、前の年の2倍以上の3兆9472億円となり、いずれもこの時期として過去最高となりました。
ハイブリッド車を中心に日本や北米などすべての地域で販売台数が増えたことに加え、円安で利益が押し上げられたことなどが主な要因です。
さらに2023年度1年間の業績見通しについても、営業収益はこれまでの43兆円から43兆5000億円に、営業利益は4兆5000億円から4兆9000億円に、それぞれ上方修正しました。
最終的な利益も3兆9500億円から4兆5000億円に上方修正し、最終的な利益は初めて4兆円を超えるとしています。
トヨタ自動車のグループでは、ダイハツ工業と豊田自動織機による認証取得の不正問題を受けて、一部の車種で生産停止が続いていることから、2023年度1年間の連結販売台数の見通しをこれまでの960万台から945万台に下方修正したものの、前の年度を上回る形となっています。
トヨタ自動車の宮崎洋一副社長はグループで相次いでいる不正問題への対応について、「お客様をはじめとするステークホルダーの皆さまのご不安に誠心誠意対応していきたい。ご迷惑をおかけしていることに対して重く受け止めなければならないと思っている」と述べました。