名古屋 AIが呼びかけ“エスカレーター立ち止まって”

2023年、エスカレーターに立ち止まって乗ることを義務づける条例を施行した名古屋市は、AIとセンサーを使って利用者に立ち止まるよう呼びかける実証実験を去年12月から始めていて、5日その様子を報道向けに公開しました。

名古屋市営地下鉄の伏見駅で公開されたのは、エスカレーターに乗った人の動きをセンサーで検知し、AIが立ち止まって利用するよう呼びかるシステムの実証実験です。
駅のホームにつながるエスカレーターでは、利用者が歩きながら乗ろうとすると警報音とともに「危険です。エスカレーターは立ち止まって利用してください」という音声が流れ、利用者が立ち止まると「ご協力ありがとうございます」と音声が流れていました。
名古屋市はエスカレーターでの事故防止を目的に、立ち止まって乗ることを義務づける条例を、2023年10月1日に施行しました。
名古屋市によりますと、2023年11月末からおよそ1か月間、市内の駅などのエスカレーターで調査を行った結果、歩いたり走ったりする人の割合は7%で、条例の施行前の2022年度の調査と比べて、3分の1程度に減っていたということです。
名古屋市消費生活課の渡邉弥里係長は「実験の効果を見ながら、システムの導入を広げたい」と話しています。