愛知・武豊町の武豊火力発電所で火災 約5時間後に鎮火 

31日午後、愛知県武豊町にある火力発電所で火災が発生しました。
火はおよそ5時間後に消し止められ、警察や消防によりますと、けが人や逃げ遅れた人はいないということです。
31日午後3時すぎ、愛知県武豊町にある武豊火力発電所で「爆発があって黒煙が上がっている」と複数の通報が消防にありました。
発電所を運営する会社によりますと、ボイラーの囲い付近から発煙を確認し、石炭などの燃料を搬送するベルトコンベヤーで火災の発生を確認したということです。
午後8時すぎに火は消し止められ、警察や消防によりますと、けが人や逃げ遅れた人はいないということです。
武豊火力発電所は、東京電力と中部電力が出資している電力会社「JERA」が運営している石炭火力発電所です。
名鉄河和線の富貴駅の南東500メートルほどの海に面した場所にあり、西側には知多半島の先へ続く国道247号が通っています。
今回の火災について、JERAは「地域の皆さまをはじめ関係者の皆さまにご迷惑ご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
武豊火力発電所は東京電力と中部電力が出資している電力会社「JERA」が運営している石炭火力発電所で、石炭と木質バイオマスを燃料としています。
発電所内では、かつて1号機から4号機が運転していましたが、電力の安定供給や発電コストの低減などのためにすべて廃止され、それらに代わって新たに5号機がおととしから運転しています。
燃料は、石炭に木質バイオマスを混ぜたものを使い、効率の高い発電設備を採用しているということで、1機あたりの出力としては、国内最大級の107万キロワットの発電能力があります。