愛知県 新年度 約1300億円 収支不足の試算

愛知県は新年度・令和6年度の収支の見通しついて、企業業績が好調なため、法人税などによる歳入増が見込まれる一方、後期高齢者の医療費の増加などによって、およそ1300億円の収支不足が生じるとする試算をまとめました。

愛知県は新年度・令和6年度の当初予算案の編成を前に、歳入と歳出の見通しを試算しました。
それによりますと、歳入では企業の業績が好調なことから、企業が納める法人県民税と法人事業税のいわゆる「法人二税」が、今年度よりも419億円、増える見通しです。
その結果、県税の収入は今年度より433億円多い1兆2900億円となる見通しで、歳入全体では2兆6600億円を見込んでいます。
一方、歳出は、新型コロナ対策費が大幅に減ったものの、いわゆる団塊の世代の多くが、75歳になることによる後期高齢者の医療費の増加や子育て支援策の充実により扶助費が増加し2兆7900億円と見込んでいます。
この結果、新年度は1300億円の収支不足が生じる見通しで、愛知県は今年度、できる限り支出を抑制し、基金の取り崩しを減らすことで、新年度の財源を確保したいとしています。