名古屋城 鋭利なもので刻まれたとみられる落書き

名古屋城の正門の壁に、鋭利なもので刻まれたとみられる落書きが見つかり、名古屋市は、今後、警察に被害届を提出するとともに、修復方法を検討することにしています。
落書きが見つかったのは、名古屋城の正門の南側の壁で、一般の入場者は立ち入りが禁止されているエリアです。
1月27日、巡回中の警備員が見つけたということで、市が撮影した写真では、壁に鋭利なもので刻まれたとみられる傷が複数ついていて、人の名前や日付けのほか「警備あまい」などの文字も確認できます。
2日前の巡回の際には異常はなかったということで、市は、1月25日から27日の間に何者かが侵入し、落書きをした可能性が高いとして文化庁に報告したということです。
市は、今後、警察に被害届を提出するとともに具体的な修復の方法を検討することにしています。
名古屋市観光文化交流局は「文化財を大切にしようという意識が、まだまだ浸透していないということだと思う。今後こうしたことがないよう注意し、文化財を守るという市としての使命を果たしていきたい」としています。