東山動植物園に国内最大ユキヒョウ新施設整備

名古屋市は、東山動植物園で飼育しているユキヒョウなどを、実際の生態に近い形で見てもらうと、高低差では国内最大となる9メートルの岩山などを備えた施設を整備することを決めました。
名古屋市の東山動植物園に新たに整備されるのは、「アジアの高地」エリアのユキヒョウの獣舎や屋外展示場などです。
ユキヒョウは、ヒマラヤなど、主に中央アジアの山岳地帯に生息し、IUCN=国際自然保護連合のレッドリストで高い絶滅のリスクに直面している動物に分類されています。
東山動植物園では、ユキヒョウを日本で最も早く、60年以上前から飼育していて2017年に獣舎をリニューアルしましたが、十分な広さがないことなどから、整備し直すことを決めました。
新しい施設には、ユキヒョウが雪山で暮らしていることを踏まえ、エアコンのある屋内展示室を整備するほか、新たな屋外展示場には、高低差が国内で最大となる9メートルの岩山をつくり、より生息地に近い環境で、のびのびと生活する様子を見ることができるということです。
これにあわせて、市は同じくアジアの高地に暮らすマヌルネコなどの獣舎や、これらの動物の生態を学習できるコーナーも整備することにしています。
ユキヒョウなどの新たな施設は、2027年度のオープンを目指し工事が進められる予定です。