愛知・一宮で2件の金属バット強盗 近くの小学校は集団で下校

21日夕方、愛知県一宮市の路上で帰宅途中の男性が4人組の男に金属バットで殴られ、現金などを奪われました。
現場周辺ではほかにも男性が4人組に襲われてけがをしていて、警察が強盗傷害事件として関連を捜査しています。

警察によりますと、21日午後6時半ごろ一宮市木曽川町黒田の路上で歩いて帰宅途中の20代の公務員の男性が4人組の男に突然後ろから金属バットで頭を殴られ、現金などが入ったカバンを奪われました。
男性は頭にけがをして病院に搬送されましたが命に別状はないということです。
また、この20分ほど前に北東に1キロほど離れた路上でも帰宅途中だった50代の会社員の男性が4人組の男にバットのようなもので頭を殴られてけがをしました。
男性はカバンを奪われそうになり抵抗したところ、男たちは逃走したということです。
警察によりますと、4人組の1人は20歳前後の中肉で身長170センチほど、4人はいずれも黒っぽい服装だったということです。
警察は2つの事件が発生した時間帯や手口が似ていることから、強盗傷害事件として関連を捜査しています。
この事件を受けて現場近くにある一宮市の2つの小学校では子どもの安全を確保しようと集団下校が行われました。
このうち事件現場に近い市立木曽川東小学校では午後3時前、通常どおり授業を終えた全校児童およそ630人がグラウンドに集まりました。
石原智徳校長が「警察が登下校時のパトロールを強化していて、必要以上に怖がる必要はないがふだんよりも周囲に気を配りながら下校してください」と呼びかけました。
このあと子どもたちは通学路ごとに分かれて教職員に付き添われながら集団下校し、中には保護者の迎えで車に乗り込む子どもの姿も見られました。
石原校長は「ふだん事件のない地域なので、事件を知ったときにはとても驚いた。きょうは教職員も付き添っているので、安心して下校して欲しい」と話していました。