救命処置 簡単に学べるアプリ公開 医師らの団体が開発

目の前で突然誰かが倒れた時の、119番から胸骨圧迫、AEDの使用まで、必要な救命処置を簡単に学べるアプリを、医師などでつくる団体が開発し、19日、公開しました。

アプリを開発したのはAEDの普及や啓発に取り組む医師などでつくる日本AED財団です。
119番通報での消防とのやりとりを体験したり、胸骨圧迫の正しいテンポをスマートフォンやタブレットのカメラ機能を活用して確認したりできます。
そしてAEDについても音声に従って画面上でパッドを貼ったりショックボタンを押したりして疑似体験でき、一連の救命処置を15分ほどで学ぶことができます。
心筋梗塞など心臓が原因の病気で倒れた人にその場にいる人が胸骨圧迫をしてAEDを使えば、救命率は4倍に上がるとされていますが、実際にAEDが使われる例は4%ほどにとどまっています。
日本AED財団の専務理事で京都大学の石見拓教授は「このアプリでいざというときに安心して行動を起こせる人を増やし救命率を上げたい」と話しています。