岡崎市の重症心身障害者の入所施設で看護師が入所者に虐待

愛知県岡崎市の重症心身障害者の入所施設で2022年、看護師1人が入所者に鼻から食事を与えるなどの虐待があったとして愛知県は施設を運営する社会福祉法人に再発防止の徹底を指示しました。

職員による入所者への虐待があったのは岡崎市の重症心身障害者の入所施設「愛知県三河青い鳥医療療育センター」です。
愛知県や指定管理者として施設を運営する社会福祉法人によりますと、40代の女性の看護師は2022年5月ごろから11月ごろの間に口からの食事が難しい40代の女性に鼻から食事を与えたほか、不整脈の30代の女性の意識レベルを確認するため胸をつねったり顔を平手でたたいたりしました。
また、60代の男性には排尿を促すために腹を強くたたいたとして岡崎市から身体的虐待を行ったと認定されました。
3人は虐待によるけがや体調不良はないということです。
今回の虐待は「鼻から食事を与えている」という職場の同僚の情報から発覚し、女性看護師は「介助のつもりだった」などと話していますが、いずれも介助の方法として適切ではないということです。
運営する法人は虐待に関する職員の教育を行うほか職員が介助の方法などに迷った時の対処方法を明確にすることなどの改善計画書を県などに提出し、県は再発防止の徹底を指示しました。
社会福祉法人の担当者は会見で「施設利用者の皆様におわび申し上げます。虐待防止の取り組みを進めていきたい」と話していました。