名古屋市職員が通達文書の届け遅れの発覚隠すためゴミ箱に廃棄

名古屋市の非常勤職員が自分が届ける必要のあった市からの文書について届けるのが遅れたことを発覚しないようにするため、集合住宅のゴミ箱に捨てていました。
市ではこの職員を厳重に注意しました。

文書を届けず捨てていたのは、名古屋市中川区で通達員と呼ばれる市からの文書を届ける業務を担っている50代の非常勤職員です。
市によりますと12月12日、中川区にある保育施設から「区役所から発送されたはずの文書が届かない」という連絡があったため、13日に区役所の職員がこの通達員と保育施設の周辺を探したところ中川区の集合住宅のゴミ箱で5通の文書が見つかったということです。
これらの文書は去年11月末から12月上旬にかけて区役所が発送したもので、いずれも保育施設の利用者の個人情報が書かれていました。
市は保育施設に謝罪した上で文書を改めて届けたということです。
この通達員は市の広報誌などほかのものを優先して配る中で保育施設に届けるのが遅れていたということで市の聞き取りに対して「配送が遅れたことがわかれば上司に怒られると思い言い出せなかった」と話しゴミ箱に捨てたことを認めています。
名古屋市はこの職員を厳重に注意し377人いる通達員に対しても文書を確実に届けるよう注意喚起しました。