愛知 一宮の消防士が無免許で消防車を運転

愛知県の一宮消防署の消防士が必要な運転免許を持っていないにもかかわらず、去年12月、2回にわたり消防車を運転していたことがわかりました。

消防士は「学費が高く自動車学校に通えなかった」などと説明しているということで、一宮市消防本部では、関係する職員の処分を検討することにしています。
一宮市消防本部によりますと、一宮消防署に勤務する25歳の男性消防士が、去年12月22日と26日の2日間、訓練の中で、消防車を運転しましたが、その後、必要な運転免許を持っていないことがわかったということです。
消防士からは、去年12月中旬、大型自動車の免許を取得したと口頭で報告があり、訓練の前には内部のルールに従って免許証の確認をしましたが、見落としていたということです。
一宮市消防本部の職員は、自費で免許を取得することになっていて、この消防士は「大型免許を取得するために自動車学校に通うつもりだったが、学費が高く通えなかった。金銭的な面で入校できないと上司に言えなかった」などと説明しているということです。
一宮市消防本部では、去年までの2年間に懲戒処分を受けた職員が6人にのぼるなど、不祥事が続いています。
帖佐義文消防長は「心からおわび申し上げます。再発防止に努めるとともに、関係職員については、今後、しかるべき処分を決定し、厳正に対応してまいります」とコメントしています。