教員採用倍率が過去最低に 愛知・三重も前年度を下回る

今年度採用された小中学校や高校など、公立学校の教員の採用倍率が3.4倍と過去最低となるなか、愛知県と三重県でも前の年度を0.5ポイント下回ったことがわかりました。

文部科学省によりますと、今年度採用された公立の小中学校や高校などの教員の採用試験の倍率は、全体で3.4倍と前の年度を0.3ポイント下回り過去最低となりました。
東海3県では三重県が4.5倍、名古屋市が3.6倍、名古屋市を除く愛知県が3.3倍、岐阜県が2.9倍と愛知県と三重県は前の年度を0.5ポイント、名古屋市は0.2ポイント下回りました。
特に小学校の採用倍率は低くなっていて、三重県が2.9倍、名古屋市が2.6倍、名古屋市を除く愛知県が2.2倍、岐阜県が1.8倍と、名古屋市を除く愛知県と岐阜県で全国の2.3倍を下回りました。
教員の志望者が減少する中、愛知県では元教諭や講師の経験者は市町村の教育長からの推薦状があれば1次試験を
免除する制度を設けたり、岐阜県では一部の合格者を対象に奨学金の返済を支援する制度を設けるなど対策を進めています。
愛知県教育委員会は「倍率が年々低くなっている現状は教員の質を確保するという意味でとても心配だ。教員として働く魅力を発信していきたい」と話しています。