藤井聡太八冠の師匠杉本昌隆八段を特別表彰へ 名古屋市

名古屋市で将棋教室を開き、史上初の八大タイトル独占を達成した藤井聡太八冠を師匠として育てた杉本昌隆八段の功績をたたえようと、名古屋市は、新しく特別表彰として「金シャチ賞」を創設し、贈ることを決めました。

名古屋市に住む杉本昌隆八段は、みずから棋士として活躍するとともに、名古屋市内で「杉本昌隆将棋研究室」という教室を開き、若手の育成に当たっています。
杉本八段のもとでは、去年、史上初の八大タイトル独占を達成した藤井聡太八冠が小学4年生のころに弟子入りして指導を受けていたほか、これまでに棋士や女流棋士を複数輩出してきました。
これについて、名古屋市は、指導者として名古屋に将棋文化を広めた功績に加え、藤井さんが八冠を達成した際に、名古屋市内でともに凱旋会見を行うなど、名古屋市のイメージアップに貢献したなどとして、特別表彰として「金シャチ賞」を創設して、今月15日に表彰式を行うことを決めました。
表彰式では、賞状とともに、対局の際に使ってもらおうと記念品として名古屋市の伝統工芸品の名古屋扇子を贈ることにしています。
名古屋市は、この賞をきっかけに、子どもや若手の育成に大きく寄与した指導者に向けた表彰の制度を検討することにしています。