岐阜 年末年始の北アなどの登山届にアプリ利用呼びかけ

ことし岐阜県に提出された登山届は全体のおよそ6割がスマートフォン向けのアプリを通じて行われるなどオンラインでの提出が急増し、警察などは年末年始の遭難事故を防ぐため、アプリの利用を呼びかけています。

岐阜県は北アルプスの登山技術が必要な山や活火山の御嶽山、焼岳などを登る際に登山届の提出を条例で義務づけていて、ことし1月にはスマートフォン向けの登山アプリ「ヤマップ」の運営会社と協定を結び、このアプリから登山届が提出できるようになりました。
この結果、ことし1月から10月までに岐阜県内で提出されたオンラインによる登山届はおよそ2万2000件と全体のおよそ6割を占め、3割にも満たなかった去年1年間から急増しました。
このアプリは電波が届かない場所でも利用者の位置情報を把握できる仕組みを備えていて、警察は遭難者を速やかに発見できるよう運営会社から遭難した利用者について位置情報の提供を受けています。
年末年始にかけて初日の出を見る登山客も多いことから、岐阜県警察本部は「どんな形でも構わないので山に登るときは登山届を出してほしい。
アプリで手軽に登山届を出せるのでぜひ活用してほしい」と呼びかけています。