三重で投資詐欺1億超の被害 警察が注意呼びかけ

三重県の70歳の女性がSNSなどでうその投資話を持ちかけられて1億2000万円余りをだまし取られ、警察が詐欺事件として捜査するとともに同じような投資名目の詐欺に注意を呼びかけています。
警察によりますと、三重県鈴鹿市に住む70歳の女性が、ことし10月下旬、SNSのインスタグラムで株式投資に関する投稿を見て画面をクリックしたところ、「詳しく知りたい方はこちらへ」というメッセージが表示され、その後、LINEの「投資グループ」だとするグループのチャットに招待されました。
このチャットで、女性は、金への投資を勧められたうえ専用のアプリをダウンロードするよう求められ、指定された口座に14回にわたってあわせて1億2300万円を振り込んだということです。
その後、金をだまし取られたことがわかったということで、警察は詐欺事件として捜査しています。
SNSなどを悪用した投資名目の詐欺は三重県内でも被害が相次ぎ、ことしの被害は今回の分を含め少なくとも8億円を超え、去年1年間のおよそ2億8000万円を大きく上回っています。
警察は、SNS上で知り合った人から勧められる投資は、詐欺の疑いが強いとして、注意を呼びかけています。
また、岐阜県内に住む70代の男性が、検察官を装う男などから「資産の凍結を免れるにはお金を振り込む必要がある」などとうその電話を受けておよそ7200万円をだまし取られ警察が詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、ことし10月、岐阜県内に住む70代の男性の自宅に総務省の関係者を名乗る男女から「あなたの名義の携帯電話番号が詐欺に使用されている」などと電話がありました。
その後、警視庁の警察官を名乗る男が、「あなたの銀行口座も不正使用されている」とか「あなたから口座を買ったという人物がいる」などと伝えてきました。
さらに、検察官を名乗る男が「資産の凍結を免れるには検察庁の調査口座に振り込む必要がある」などと求めてきました。
男性は相手の要求にしたがってインターネット銀行の口座を複数開設させられ、8回にわたってあわせて7200万円を指定された口座に振り込み、だまし取られたということです。
男性は「調査が終われば返金する」と言われましたが、電話がつながらなくなり、被害に気付いたということです。
警察は詐欺事件として捜査しています。