服部さん銃撃から31年 母校で銃規制について意見交換

31年前、アメリカに留学中に銃で撃たれて死亡した名古屋市の高校生、服部剛丈さんの母校で、アメリカなどからの留学生も参加して生徒たちが銃規制について意見を交わしました。

名古屋市の県立旭丘高校の2年生だった服部剛丈さん(当時16歳)は31年前、留学先のアメリカでハロウィーンパーティーに行く途中、誤って訪ねた家で銃で撃たれて亡くなりました。
旭丘高校では事件を語り継いでいこうと、毎年、剛丈さんの両親とともに銃規制に関する意見交換会を開いていて、20日は生徒とアメリカなどからの留学生あわせて37人が参加しました。
生徒たちは「平和のために銃は必要か」というテーマで議論し、「銃を持つことは犯罪の抑止力になるのではないか」とか、「銃ありきの平和はただ、けん制し合っているだけだ」といった意見が出ていました。
アメリカからの留学生のショプナ・モージナさんは「日本に来て、日本がとても安全なことに驚きました。アメリカに帰ったら銃規制のことなどを友達に話したい」と話していました。
剛丈さんの母親の美恵子さんは「この事件について語り継いでいかないといけないという思いで辛抱強く続けています。生徒の皆さんには、世界は変えられるという信念を持って安全で過ごしやすい世界にしていってもらいたい」と話していました。