藤前干潟 釣り人が捨てたごみなど撤去

愛知県西部の3つの川の河口に広がり、渡り鳥が飛来することでラムサール条約に登録されている藤前干潟で、釣り人が捨てたごみなどを撤去する活動が行われました。

藤前干潟は名古屋市と飛島村にまたがる東京ドーム50個分の広さがある湿地で、渡り鳥の飛来地となっているうえ貴重な生態系も残っていて、ラムサール条約に登録されています。
この湿地の環境を守ろうと、地元のNPOや愛知県などで作る協議会は、釣りの愛好家団体とともに年2回ごみの撤去作業を行っていて、10日はおよそ50人が参加しました。
清掃を行った名古屋市港区の稲永公園周辺の堤防は、ハゼ釣りに訪れる人が多く、石場にひっかかった釣り糸などを切って捨てることで野鳥がけがをする被害が相次いでいるということです。
参加者たちは、石場に下りて釣り糸を引っ張り出したり、ペットボトルなどのごみを拾い集めていました。
主催した釣りの愛好家団体の伊藤正博代表は「野鳥の保護と釣りを楽しむことが共存できるように、これからも続けていきたい」と話していました。