名古屋・太平洋戦争に関係する寄贈品を紹介する企画展

太平洋戦争に関係する市民からの寄贈品を紹介する企画展が12月5日から名古屋市で始まりました。

この企画展は名古屋市名東区にある戦争と平和の資料館「ピースあいち」が行っているもので、会場には2023年6月までの1年間に34人から寄贈された太平洋戦争に関係する263点の資料が展示されています。
初日の5日は寄贈した4人が招かれ、それぞれの資料について説明しました。
このうち三重県伊勢市の岡出とよ子さんは両親が営んでいた特攻隊員のための宿泊所で、出撃する直前に隊員が心情を書き残した辞世の句を紹介しました。
当時5歳だった岡出さんは「それぞれの句には戦争に出て行かざるをえなかった兵隊さんたちの思いが詰まっています。その思いを感じてもらうことが平和につながるのではないか」と話しました。
このほか会場には写真や日記、それに軍服など戦争にまつわる貴重な資料が並べられています。
企画した「ピースあいち」の安藤正幸さんは「この展示会を通して多くの若い命が失われた太平洋戦争のことを知り平和の大切さ、人命の尊さを感じてほしい」と話しています。
この企画展は2024年2月24日までピースあいちで行われます。
※休館日:日曜日、月曜日、年末年始。