「こどもホスピス」開設へ名古屋市に支援要望

愛知県内で、命に関わる病気や障害のある子どもが家族と過ごせる「こどもホスピス」の開設を目指しているNPO法人が、29日名古屋市を訪れ、用地の確保や運営費の補助などの支援を要望しました。

要望をしたのは、病気で子どもを亡くした親や医療関係者などで作るNPO法人で、「こどもホスピス」の愛知県内での開設を目指している「愛知こどもホスピスプロジェクト」です。
要望書では、▼命に関わる重い病気や障害のある子どもとその家族の実態調査を行うことや、▼施設の開設に向けて、市有地の貸与や運営費の一部補助などの支援を求めています。
要望書を受け取った名古屋市の杉野みどり副市長は「子どもの成長を家族とともに喜べる時間と場所は大切で、いただいた要望は実施していかなければいけない。市としてできることを必ずして、皆さんの力になりたい」と述べました。
NPOでは、来年度、名古屋市内に仮の施設を開設してニーズを把握した上で、本格的な施設の開設を目指すことにしています。
「愛知こどもホスピスプロジェクト」の畑中めぐみ代表は「市から力強い言葉があったのはありがたい。自分たちだけの力ではできないので、行政の力も借りながら病気で苦しむ子どもたちが家族とともに、その子らしい時間を過ごせる空間を作りたい」と話していました。