冬の味覚とち餅の材料「とちの実」皮むき 岐阜・白川村

岐阜県白川村の観光施設で飛騨地方などの冬の味覚「とち餅」に使われるとちの実の皮をむく作業が行われています。

とちの実はとちの木から採れる直径3センチほどの実で、白川村の観光施設「合掌造り民家園」では毎年この時期にとちの実の皮をむく作業が行われています。
地元の女性2人がいろりのそばに座り、皮を柔らかくするためにお湯につけたとちの実をバケツから取り出し、石でたたいて皮をむいていました。
皮をむいたとちの実は、冷たい水にさらすなどしてアクを抜いたあと、施設内の工場で餅に混ぜてとち餅に加工され、園内の売店などで販売されるということです。
福岡県から訪れ、作業の様子を眺めていた20代の女性2人は「とちの実自体を知らなかったです」とか「加減によっては実を潰してしまいそうですね」などと話していました。
皮をむく作業をしていた70代の女性は「作業をすると正月が近づいてきたと感じます。とちの実の独特の風味を楽しんでほしいです」と話していました。
とちの実の皮むきは12月上旬まで行われます。