コイの引っ越し作業 岐阜・飛騨

本格的な冬の訪れを前に岐阜県飛騨市の川で観賞用のコイを越冬用の池に移す引っ越し作業が行われました。
飛騨市古川町の中心地を流れる瀬戸川には、観賞用の色とりどりのコイおよそ1200匹が放されています。
冬の間、瀬戸川は道路や屋根に積もった雪を捨てる場所になるため、毎年、この時期にコイを近くの池に移す作業が行われています。
25日は午前8時から地元の中学生やボランティアなどおよそ30人が川に入り、大きいもので体長およそ80センチ、重さおよそ10キロのコイを網ですくい上げ、トラックの荷台にある水槽に次々と移していました。
神奈川県と栃木県から訪れた20代の女性は「ずっと瀬戸川にいるコイを見ていたので、そのコイに触れるのが楽しかったです」と話していました。
また地元の男子中学生は「コイが飛びはねて大変でしたが、大事な伝統を守れて誇らしい気分です」と話していました。
池に移されたコイは雪が溶けた来年4月に再び川に戻されます。