名古屋市「18人が結核に感染」 これ以上広がるおそれなし

名古屋市は市内に住む20代の男子学生とその家族、それに学校関係者などこれまでに合わせて18人が結核に集団感染したと発表しました。市は、これ以上感染が広がるおそれはないものの、2週間以上せきやたんが続いたりする場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。
名古屋市によりますと、ことし8月、市内に住む20代の男子学生が、せきやたん、発熱、そして体重の減少などがあったため医療機関を受診し、肺結核と診断されたということです。
このため市は男性と濃厚に接触した人を詳しく調べたところ、21日までに同居の家族や学校の関係者合わせて17人が結核に感染し、このうち1人が発症していることがわかりました。
最初に診断された男子学生はいまも入院して治療を受けていますが、そのほかの感染者は治療や健康状態の確認が行われており、市では、これ以上感染が広がる恐れはないとしています。
名古屋市内では去年も1年間に283人の患者が新たに報告されていて、結核で死亡することもあることから、2週間以上せきやたんが続いたり、体のだるさや微熱があったりする場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。