愛知 事故死者ワーストで警察“縦割り”打破し対策

愛知県では令和5年、交通事故で死亡した人の数が全国ワーストとなっていて、窃盗事件や暴力団対策などを
担当している刑事部門などの警察官も動員し、部門ごとの“縦割り”を打破した対策に乗り出しました。

11月20日、名古屋市北区にある第1交通機動隊で行われた取締り部隊の出発式には、白バイ隊員のほか、ふだんは窃盗事件や暴力団対策などを担当している警察官などあわせて30人ほどが集まりました。
はじめに愛知県警察本部の依田龍次郎交通部長が、「これから交通事故が多発する時期になる。応援で来た人は、ふだんとは違う仕事になるが、1件でも事故をなくすという熱い気持ちで取り組んでほしい」とあいさつしました。
そして、警察官たちは白バイやパトカーに乗り込み、エンジンやサイレンなどが正常に作動するか確認して、取締りに出発していきました。
愛知県では交通事故で死亡した人の数が11月19日までの時点で129人にのぼり、大阪と並んで全国ワーストとなっています。
愛知県警では交通部に加えて、管理業務などを行う総務部や事件捜査を行う刑事部など、ふだんは交通の取締りをしない警察官400人あまりを事故対策に動員することにしています。
愛知県警の八木智交通事故対策官は、「深刻な事故状況が続いているので、各部門が一丸となって対策に取り組んでいきたい」と話していました。