グループホームの「恵」めぐり障害者支援団体が相談窓口設置

東京・港区にある会社が各地で運営する障害者向けのグループホームが、食材費の過大徴収などの疑いで、国や自治体の監査を受けている問題で、この会社が、予定していた複数の施設の開所を見合わせていることがわかりました。障害者の支援団体は、利用者や家族などに不安が広がっているとして、相談窓口を設けています。

東京・港区に本社があり、各地で障害者向けのグループホームを展開する「恵」をめぐっては、食材費を実費よりも過大に利用者から徴収していた疑いや、障害福祉サービスの報酬を不正に請求していた疑いがあることがわかり、自治体が詳しく調べています。
こうした中、「恵」が名古屋市緑区と愛知県東郷町でそれぞれグループホームの開所を自治体に申請したものの、その後、取り下げていたことがわかりました。
名古屋市にある「恵」の西日本支社は「コメントを控える」として、取り下げの理由を明らかにしていませんが、障害者を支援する事業所でつくる「きょうされん愛知支部」などは「恵」が運営する施設の利用者や家族に不安が広がっているとして、オンラインの相談窓口を設けました。
相談は無料で、施設の利用者や開所予定の施設に入る予定だった人などのほか、施設の職員からの相談にも応じているということです。
きょうされん愛知支部は「不安や心配ごとがあれば気軽に相談してほしい」としています。