金型メーカーが積極的な設備投資で人手不足に対応 愛知・刈谷

愛知県の金型メーカーでは10億円以上を投資して無人で高精度な加工ができる工場の建設に踏み切りました。
背景にあるのは人手不足への対応です。

愛知県刈谷市に本社を置く自動車部品の金型などの製造を手がけるメーカーでは、10億円以上を投資して新たな工場を建設し、ことし5月に稼働させました。
新工場には、事前にプログラミングした手順を読み込ませることで、高精度な金型加工を無人で行うことができる設備が3台導入されています。
メーカーによりますと、最近では技術者の確保が難しいうえ、休日・夜間の稼働に対応できる人材も集まりにくいため、自動化によって生産性を向上させる狙いがあるということです。
新たな工場の稼働で納期はこれまでの3分の2程度に短縮でき、顧客からも評価されているということで、新たにEV=電気自動車のモーターの金型なども受注しました。
「アイジーエヴァース」の稲垣徹也社長は「顧客が求める納期に対応するには休日や夜間も稼働させる必要がありますが、人手に頼れないので自動化は必須でした。これを皮切りにほかの分野でも省人化を進めて生産性を向上させたい」と話していました。