名古屋 耳の不自由な人にも音楽を 歌詞映し出しコンサート

耳の不自由な人にも音楽を楽しんでもらおうと、スクリーンに歌詞を映し出すなどの工夫を凝らしたチャリティーコンサートが名古屋市で開かれ、当事者のメンバーもいるロックバンドが力強い演奏を披露しました。

このコンサートは収益を障害者の雇用促進の団体やろう学校の活動に役立てようと毎年開かれているもので、ことしで16回目です。
12日、名古屋市千種区の会場では観客400人余りの前で10組のバンドが演奏を披露しました。
このうち、愛知県のろう学校の卒業生が中心になって結成したアマチュアのロックバンド「ブライトアイズ」は、メンバーのうちドラム担当以外の3人が耳が不自由です。
ステージではスクリーンに歌詞を映すほか手話で通訳もしていて、メンバーは歌詞を手話にのせながらドラムの低音の響きをたよりに息をあわせ力強く演奏をしていました。
観客たちも覚えた手話で演奏に応えたり拍手をしたりしながらライブを楽しみました。
観客のひとりで耳が不自由な50代の女性は「初めて参加しましたが振動でリズムをつかんで、手話や歌詞で内容がわかり、聞こえる聞こえない関係なく楽しめました。今後も参加したい」と話していました。