愛知・一宮 NHKアナウンサーが「命を守る呼びかけ」考える

大雨などにより災害の危険性が高まっているときに身近な人に避難を促す「命を守る呼びかけ」について考えてもらおうと、NHKのアナウンサーが愛知県一宮市で防災教室を行いました。

この防災教室は一宮市の赤見小学校で行われた地域の防災訓練の中の一項目として開かれ、NHK名古屋放送局の澤田拓海アナウンサーが講師を務めました。
はじめに、災害の危険性が高まり、避難指示などが出されても正常の範囲、つまりふだんと同じ範囲のことと考え、心の平静を保とうとする「正常性バイアス」がはたらいて実際に避難するまでにはいかないケースが多いと指摘しました。
その上で澤田アナウンサーは「『よし、逃げよう』という決意につながるのは身近な人のことばです」と訴えました。
このあと参加した人たちはグループに分かれて「命を守る呼びかけ」はどうすべきか話し合い、「高齢の親にはあえていつもより強い口調で伝える」とか、「近所の1人暮らしの高齢者に『みんな安心できるから一緒に避難所へ行こうよ』と声をかけたい」などと意見が出されていました。
参加した60代の女性は「避難についてもっと自分ごとにしなければと感じました。呼びかけの必要がある人を把握しておきたいと思いました」と話していました。