名古屋の「錦三」で飲食店女性経営者が着物姿で消防訓練

9日から始まる秋の火災予防運動にあわせて、名古屋市中心部の繁華街で飲食店の女性経営者などが消防訓練を行いました。

消防訓練は多くの飲食店が密集する名古屋市中区錦3丁目の繁華街で毎年この時期に行われていて、8日は和服姿の飲食店の女性経営者や地元の消防団員などおよそ90人が参加しました。
訓練では飲食店などが入るビルから出火した想定で行われ、参加した人たちは、消火用のホースやはしご車を使って放水を体験していました。
中消防署によりますと、ことし10月末までに中区で起こった火災は60件と、去年の同じ時期の49件から増加しているということです。
参加した女性は「錦は飲食店が多いので、火の後始末などが原因の火災が多いのかなと思っています。着物を着ながらの消火活動は大変ですが、これからも訓練に参加しながら錦を大事に守っていきたいです」と話していました。
中消防署の笠原哲哉消防司令長は「ふだん着物を着てお仕事をされている方々に、いざというときに初期消火や避難誘導をお願いすることになるので、訓練を実施しています。ご家庭などでも火を使う時はその場を離れないなど、気をつけていただきたい」と話していました。