津の高校生が制作 トランスジェンダーについての絵本

心の性と体の性が一致しないトランスジェンダーについて小さな子どもたちにも理解してもらおうと、津市の高校生たちが、当事者の話などをもとにした絵本を作りました。
絵本は、津市の高田高校放送部の部員たちがつくったもので、ともに絵本をつくった浦狩知子さんのトランスジェンダーの子どもと、男性として生まれ今は女性として社会生活を送っている中学校教師の、2人のエピソードをもとにしています。
絵本の中では、周りの人にトランスジェンダーであることを打ち明けるまでの葛藤や、「周りの人が受け入れてくれたことで心が軽くなった」といった心情を、文章と手書きのイラストで伝えています。
小さな子どもたちにもトランスジェンダーについて理解してもらおうと、浦狩さんが高校生に絵本の制作を提案したということで、浦狩さんは、「実際の話の熱が伝わるものになって、感動しました。子どもたちの選択肢が広がるよう、絵本を活用していきたい」と話していました。
3年生の長井華蓮さんは、「子どもたちと年の近い私たちも読み聞かせをしたいです。カミングアウトをしてもしなくても、まわりが受け入れられる社会になればよいです」と話していました。
絵本は、通販サイトで販売されているほか、子どもを対象にした読み聞かせなどでも活用するということです。