「場面かん黙」に理解を 愛知・日進の女性が経験もとに絵本

学校や職場など、特定の場面で思うように会話ができなくなる「場面かん黙」についての理解を広げようと、当事者の女性が子どものころの経験をもとに絵本を制作しました。

愛知県日進市のいちかわあやのさん(22)は、小学生の頃から家族とは会話ができるものの、学校では思うように話すことができない「場面かん黙」と呼ばれる症状に苦しんできました。
いちかわさんは瀬戸工科高校のデザインコースに進み、「場面かん黙」について広く知ってもらおうと、卒業制作としてみずからの経験をもとに絵本をつくりました。
絵本は「ユキちゃんの1日」というタイトルで、荷物を持った主人公・ユキちゃんが友達から「はんぶんもつよ?」と声をかけられても何も話せず、「おれいすらいえないなんて、さいていだ」と感謝を口にできない悔しさがつづられています。
また、家に帰ったユキちゃんが「あしたこそはがんばろう」とつぶやくページには「少しずつ、ゆっくりで大丈夫だよ」と励ますことばが添えられています。
いちかわさんは「クラスメイトと仲よくなりたいのに会話ができず、つらい経験でした。この絵本を通じて多くの人に『場面かん黙』について知ってほしいです」と話していました。
この絵本は瀬戸市内の企業の協力で240冊が製本され、市内の学校や図書館などに置かれるということです。