「頂き女子」名古屋地裁で初公判 起訴内容認める

SNS上で「頂き女子」を自称し、“恋愛マニュアル”を販売して男性から現金をだまし取るのを手助けしたなどとして、詐欺ほう助などの罪に問われている25歳の被告の初公判が2日名古屋地方裁判所で開かれ、被告は詐欺ほう助の罪について、起訴された内容を認めました。
住居不定で無職の渡邊真衣被告(25)は、SNS上で「頂き女子」を自称し、“恋愛マニュアル”を名古屋市の女子大学生に販売するなどして、男性2人から現金あわせて1000万円余りをだまし取るのを手助けした詐欺ほう助の罪や、自らもマッチングアプリで知り合った男性から現金あわせて3800万円あまりをだまし取った詐欺の罪に問われています。
2日名古屋地方裁判所で開かれた初公判で渡邊被告は詐欺ほう助の罪について、起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、「被告はホストクラブに多額の金をつぎ込んでいた。働いていた風俗店の客から金をもらうことに成功し、マニュアルを作って売り始めた」などと指摘しました。
また、被告が捜査段階の調べに対し、「マニュアル販売で1900万円余りを稼いだ。“頂き女子”として3億くらいだまし取った」などと供述していたことを明らかにしました。
この事件をめぐっては10月、被告がだまし取った金と知りながら、飲食代としておよそ4000万円を受け取ったとして、東京・歌舞伎町のホスト2人が逮捕されています。