病気などの子どもが家族とソーセージづくりを体験 名古屋

小児がんや障害のある子どもが、病室などを離れて、家族とソーセージづくりを体験するイベントが名古屋市で開かれ、子どもたちが自分で調理したソーセージの味を楽しみました。

このイベントは、命に関わる病気や障害のある子どもが、病室などを離れて家族と過ごせる「こどもホスピス」を愛知県内に開設することを目指している「愛知こどもホスピスプロジェクト」が開きました。
1日は名古屋市昭和区にある精肉店のイートインスペースに、小児がんや障害のある子どもとその家族あわせて17人が集まり子どもたちがミンチ肉をボウルに入れてかき混ぜたあと、専用の器具を使って羊の腸に詰めソーセージをつくりあげていました。
そして、肉や野菜と一緒に、ソーセージを焼き上げ、家族で食事を楽しんでいました。
小児がんの娘と参加した母親は「ふだんこうやって大勢で食事できる機会がないので、いい思い出になりました。家族が喜んでいる姿を見られてよかったです」と話していました。
主催した団体は、こうしたイベントを通じて、こどもホスピスの必要性を訴えていきたいとしていて、団体の新家一輝副代表は「子どもたちの表情を見て、私自身も幸せをもらいました。こどもホスピスの開設に向けて応援してくれる人を少しずつ増やせればいいと思います」と話していました。