9月の有効求人倍率 三重前月上回る 愛知横ばい 岐阜下回る

9月の東海3県の有効求人倍率は、三重が前の月を上回った一方、愛知は横ばい、岐阜は前の月を下回りました。
労働局は、持ち直しの状況が継続しているとする一方で、一部に求人を控える動きがみられることから、原材料価格の上昇などの影響を引き続き注視する必要があるとしています。

東海3県の労働局によりますと、仕事を求めている人1人に対し、何人の求人があるかを示す9月の有効求人倍率は、企業の求人数を働く場所ごとに集計した「就業地別」で、三重県は1.51倍、愛知県は1.33倍、岐阜県は1.61倍でした。
三重県は前の月を上回った一方、愛知県は前の月と同じ水準で岐阜県は前の月を下回りました。
全国平均は1.29倍で、東海3県はいずれもこの水準を上回っています。
愛知労働局の阿部充局長は「事業所からは『人手不足だ』との声がハローワークに多く届いていて持ち直しの状況が継続している」と指摘しました。
一方で「建設業では9か月ほど求人が伸びていないなど、一部の産業で求人を控える動きがみられる。原材料価格やエネルギー価格の上昇が雇用に与える影響について引き続き注視していく必要がある」と話していました。