がん予防へ連携 愛知県と名古屋大学

次世代のがん予防と治療法の確立に向けて、愛知県と名古屋大学は医学だけでなく、幅広い分野で連携することを定めた協定を締結しました。
きのう行われた協定の締結式には、愛知県の大村知事や名古屋大学の杉山直総長ら関係者が出席しました。
国内トップレベルのがん研究や治療を行っている愛知県がんセンターと、名古屋大学大学院医学系研究科はこれまでも連携して共同研究などを進めていますが、今回の協定では、医学以外の幅広い分野でも連携を深めていくことを定めています。
大村知事は「よりいっそう緊密に連携し、日本と世界をリードするような研究が行われることを期待したい」と述べました。
今後は、協定に基づいて、名古屋大学の工学や化学などの分野の研究者が県がんセンターの臨床医や研究者と共同研究を行ったり、人材育成を進めたりして、次世代のがん予防と治療法の確立に向けた取り組みを行っていくということです。
名古屋大学の杉山総長は「AIや工学系の新しい考えをがん医療に取り入れ、今までなかったような、破壊的な新しいイノベーションをおこしがん治療で世界をリードするような拠点に育っていってほしい」と話していました。