子どもたちにウクライナの昔話を紹介 愛知・安城

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、愛知県安城市の小学校でウクライナの文化を知ってもらおうと昔話を紹介する授業が行われました。

この授業は12年間ウクライナで暮らし、ロシアによる軍事侵攻が始まった後、日本に帰国し避難してきた人の支援を続ける安城市の葛西孝久さん(73)と不二惠さん(72)の夫婦が企画しました。
24日は安城市立新田小学校の1年生およそ50人にウクライナの文化を知ってもらおうと、ウクライナ出身で現在、日本を訪れているエレーナ・ヤストレムスカさんが昔話を紹介しました。
エレーナさんは不二惠さんが現地で日本語を教えていた1人で、けがをしたかもが治療をしてもらった老夫婦にさまざまなお礼をする昔話を手書きのイラストをスクリーンに写しながら日本語で読み聞かせていました。
子どもたちは「『鶴の恩返し』に似ていると思った」と感想を発表したり、エレーナさんが持ってきた花飾りを頭につけたりしてウクライナの文化に触れていました。
エレーナさんは「ウクライナに興味を持ってくれていると感じました。楽しかったです」と話していました。
また不二惠さんは「ウクライナが戦争の国ということでインプットされるのではなくどんなところかということを子どもたちに伝えたい」と話していました。