個人情報約3万件 豊橋市“流出情報に含まれている疑いある”

NTT西日本の子会社のコールセンターシステムの運用保守を担当していた元派遣社員がおよそ900万件の顧客情報を不正に流出させていた問題で、愛知県豊橋市は、委託していた特定健診の受診勧奨の対象者の情報およそ3万件が、流出した情報に含まれている疑いがあると公表しました。県内では、このほか、小牧市やみよし市、それに稲沢市も情報が流出した疑いがあると明らかにしました。

NTT西日本の子会社は、コールセンターシステムの運用保守を担当していたNTTビジネスソリューションズの元派遣社員が、およそ900万件の顧客情報を不正に流出させていたことが確認されたと発表しました。
これに関連し、愛知県豊橋市は、平成28年8月から平成29年12月まで特定健診の受診を促す業務を子会社に委託していて、流出した情報の中に、受診勧奨の対象者の個人情報およそ3万件が含まれている疑いがあると公表しました。
個人情報は、住所、氏名、電話番号、生年月日などで、今のところ、悪用されたなどの情報はないということです。
また、小牧市も、平成25年度から平成27年度、それに、平成29年度と平成30年度の5年分の特定健診などの受診勧奨の対象者の情報およそ3万件が流出した疑いがあると公表しました。
このほか、みよし市と稲沢市も、同様に特定健診などの受診勧奨業務を委託していて、みよし市ではおよそ4000件、稲沢市では2000件余りが、流出した可能性があるということです。
いずれの自治体でも、第三者へのデータの流出や被害などの情報は入っていないということで、「同様の事態が再び発生しないよう、今後、業務委託先を含め個人情報管理体制の強化を図っていく」などとしています。