岐阜 八百津町の記念館 衝突が早く終わることを願う声

イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫の度合いを増す中、第2次世界大戦中に多くのユダヤ人を救った外交官、杉原千畝の功績を紹介する岐阜県八百津町の記念館では、人道危機の悪化を防ぐため衝突が早く終わることを願う声が聞かれました。

八百津町には、第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人にいわゆる「命のビザ」を発給して多くの命を救ったとされる外交官で、岐阜県出身の杉原千畝の功績を紹介する記念館が設けられていて、イスラエルからも多くのユダヤ人が訪れています。
イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫の度合いを増す中、今月から来月にかけてのイスラエルからの団体客はあわせて9団体280人ほどキャンセルされたということです。
記念館では、今年度、日本とイスラエルの間で直行便が運航されるようになったことを受けて、コロナ禍前に年間1500人程度だったイスラエルからの来館者が、初めて3000人を超えるとみていました。
杉原千畝記念館の山田和実館長は「一般市民が多く犠牲になっていることを憂いている。この記念館は平和を世界に発信しているので、イスラエルとパレスチナの戦争が早く終結し、世界がもっと平和になることを願っています」と話していました。