谷村新司さん死去 愛知県知事だった神田真秋氏が故人偲ぶ

シンガーソングライターの谷村新司さんが亡くなったことについて、2005年の「愛・地球博」のイベントなどを通じて、谷村さんと交流があった当時の愛知県知事、神田真秋氏は、「楽曲や歌声はわれわれの青春そのものです。さみしい気持ちでいっぱいです」としのびました。
今月8日に亡くなった谷村さんは、「愛・地球博」の行事として愛知県が開いた音楽イベントの総合プロデューサーを務めました。
こうした縁から、およそ20年の交流があったという当時の愛知県知事、神田真秋氏はNHKの取材に対し、「万博はおかげさまで、課題はあったが大成功した。成功の背景にはさまざまな方の支援やご協力があったがその1人であったのは間違いない」とその功績をたたえました。
その上で、「最近はずっと公演を休んでおられたので、よほど悪いのかと思っていました。谷村さんとはほぼ同世代で、その楽曲や歌声はわれわれの青春そのものです。今後お会いすることがなくなり、さみしい気持ちでいっぱいです」と悼んでいました。
去年行われたコンサートの際に会ったのが最後だったということで、「リハーサルでもすごい声量ですばらしい歌を歌われて、手抜きをされない人でした。地元の子どもを舞台に上げて一緒に歌うことも熱心にやってらっしゃって、子どもへの優しさや温かいまなざしに谷村さんの人間が表れていました」とその人柄をしのびました。
そして「ショックでさみしいですが、この地域のたくさんのファン、思い出を持つ人たちも同じ気持ちだと思います。あのようなシンガーはもう、そうは出てこないと思います」と惜しみました。