愛知・岐阜はドングリ凶作傾向 クマ出没に注意

愛知県や岐阜県は、ツキノワグマのエサになるドングリが凶作の傾向にあり、地域によっては冬眠前のクマがエサを求めて人の生活圏に出没するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

愛知県や岐阜県は、8月から9月にかけてドングリの実り具合を調べました。
その結果、愛知県では全県の平均でミズナラとコナラのドングリが「凶作」、岐阜県では、ブナとミズナラは「凶作」、コナラは「並作」で全体的に「凶作」の傾向にあることがわかりました。
このため、両県では冬眠前のツキノワグマが活発に動き回るこれからの時期、エサを求めて人の生活圏に出没するおそれがあるとして、エサとなる生ゴミや木に実った柿や栗を放置しないことに加え、山に入る場合は鈴やラジオを鳴らすことなど、対策を徹底するよう呼びかけています。
そして、もしクマを見かけた場合は立ち止まりクマが立ち去るのを待つか、動きを観察しながら少しずつ後退し、静かにその場を離れたうえで、最寄りの自治体や警察などへ連絡してほしいとしています。
環境省によりますと、ことし4月から9月までにクマに襲われて死亡またはけがをした人は全国で109人にのぼり、記録が残る2007年以降で過去最悪のペースとなっています。