名古屋市 「ひきこもり」状態の人は推計で2万人余

名古屋市が外出をほとんどしない状態が長期間続く「ひきこもり」の実態について初めて調査を行ったところ、推計で2万2000人余りがひきこもりの状態にあることがわかりました。

名古屋市はことし7月から8月にかけて、無作為に抽出した15歳から64歳までの1万人を対象に郵送やインターネットで生活状況に関する調査を行い、およそ33%にあたる3317人から回答を得ました。
その結果、外出をほとんどしない状態が長期間続いていると回答したのは56人で、これをもとに市が推計したところ市内の15歳から64歳までのおよそ1.6%にあたる2万2000人余りがひきこもりの状態にあることがわかりました。
年代別で見ますと、最も多いのが40代でおよそ34%、次いで50代がおよそ25%、60代がおよそ21%などで、全体のおよそ8割が40代以上でした。
また、ひきこもりの状態にある人のうち家からまったく出ない人がおよそ21%、趣味や近所での買い物などで外出することがある人が、およそ79%でした。
名古屋市は10月、市内で2か所目となる支援拠点を開設するほか、支援のあり方を明記した「ひきこもり支援方針」を今年度中に策定するなどして、支援を強化していくことにしています。