秋の高山祭 雨の中での開幕に

豪華な祭屋台で知られる岐阜県高山市の「秋の高山祭」が9日開幕しました。
雨のため恒例の屋台の引きそろえなどは中止となりましたが、観光客は蔵に収められている屋台の前で記念撮影をするなど祭りの雰囲気を味わっています。

「秋の高山祭」は春とともに、屋台行事が「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
春秋を通して新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した後初めての高山祭となりコロナ禍前と同じ、例年どおりの開催が予定されていましたが高山市では8日から雨が降り続いていることから豪華な屋台の引きそろえなどは中止されています。
観光客はあいにくの天気の中でも古い町並みの中などを歩いてまわり、蔵の中に収められたままの屋台の前で記念撮影をしたり、屋内で屋台を展示する施設を訪れたりして祭りの雰囲気を味わっていました。
からくり奉納を予定している布袋台組の島田徹夫さんは「からくり奉納を期待して見に来ている方も多いので気の毒です。屋台を濡らせないので仕方がないです」と話していました。
屋台の展示施設を訪れた静岡県の女性は「残念ですが、屋内で屋台を見るのも楽しみです」と話していました。
また、アメリカから訪れた女性は「楽しめる範囲で祭りを楽しみたい」と話していました。