公共交通の再生担う専門人材育成講座 名古屋大

赤字が続く地方鉄道など維持が厳しくなっている公共交通の再生を担う専門人材を育てるため、名古屋大学で自治体の担当者などを対象とした講座が始まりました。

6日、名古屋大学で開かれた初回の講座には、地方自治体の担当者や鉄道・バス会社の関係者など、オンラインも含め460人あまりが参加しました。

この中ではまず、名古屋大学の加藤博和教授が「公共交通は赤字の問題に加えて運転手などの担い手不足も加わり、維持が難しくなっている。現場や利用者目線で対応策を提示できる人材の育成が必要だ」と述べました。
講座では▼公共交通に関わる基礎的な制度を学んだり、▼全国の自治体で開かれている地域交通のあり方についての協議会を傍聴したうえで、解決策を議論したりすることにしています。

参加した滋賀県の鉄道会社に勤務する男性は「単に交通機関を維持するだけでなく、利用してもらえるものに変えていく必要がある。自治体や住民を巻き込み交通を生まれ変わらせる方法を学んでいきたい」と話していました。
この講座は来年2月まで開かれる予定です。